中級 ソロライフ

作ること、食べること、楽しむことを中心に綴る日々の雑記ブログ

パリ初心者、三泊旅の三日目*ピカソ美術館&ギャラリー巡りからの海鮮レストラン

秋の嵐。

10月だけど、台風である。

今はまだ風がそんなにないから、普通に雨降ってるなって感じ。

これからもっと激しくなるのかな、なんかドキドキするわ。



パリの三日目の朝は、さすがに疲れたので、少しのんびりスタート。

宿の近所にあったベーカリーでパンを買い、部屋に戻ってゆっくり食べた。

クロワッサンやパニーニがとっても美味しかった♪

パンが違う!って聞いていたけど、本当に違った美味しさだった。

やっぱ、ミルクが濃いし、粉や酵母の種類も違うからなんだろうか?

パンや焼き菓子とか、本当に美味しかったな。


10時にフランス在住20数年という知人のKさんと待ち合わせ。

Kさんは旦那さんとヴェルサイユに住んでいて、ご夫婦共に画家として活動されている。

ポンピドゥーセンターの前で待ち合わせしたのだが、休館日だったみいたで、やってなかった。。

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ポンピドゥーセンター
行ってみたかったな、残念。


でも、せっかくだからと、ポンピドゥーセンターから近い、ピカソ美術館へ行くことに。

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ピカソ美術館
こちらの美術館は、ピカソが亡くなった時に、遺族が莫大な彼の遺産(絵画なども含む)を相続したのだけれど、相続税もバカ高くって、

「そんなの無理無理、払えねーよ!!」

ってなったから、同額相当のピカソの作品を渡すことで、相殺したそうな。

そして出来たのが、このピカソ美術館ということらしい。

相続税がそんなにってことは、遺産どんだけあったんだ、すごいぜ、ピカソ。

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パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)
この日は一部改装工事中ということで、入れない展示室もあるからと、なんと、無料だった!

太っ腹だぜ、サンキュー、ピカソ!!

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若き頃のピカソ


青の時代の作品は、展示されてないようだったけど、キュビズムの時代の作品や、

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Femmes à la toilette 1956

新古典主義の時代のどっしりと量感のある作品や、
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シュルレアリスム(超現実主義)の時代の作品も展示されていた。

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Femme étendue sur la plage 1929
これ、なんだかちょっと漫画みたいで、笑ってたら、

「笑ってるけど、これ1枚で一生食べていける金額がするのよ!」

とKさんにどやされた。

この小さな面白作品も、ウン千万円とかするらしいっす。。


個人的にはこういう感じの後期の作品が好きでした。

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Fumées à Vallauris 1951
この風景は、「Vallauris」という焼物が盛んな街で、陶芸に凝っていた頃に滞在していたそう。


小一時間ほど、ピカソ美術館を回り、12時すぎたので、ランチへ。

Kさんのおすすめは、ベルビル(Belleville)にある中華街。

昨日の晩も中華だったんだけどな、と思いつつ入る。

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大元酒家 / TAI YIEN

朝パン食べ過ぎたので、あっさり麺類にしようと、鴨肉のスープヌードルをチョイス。

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Noodles with roasted duck soup
まあ、メニューの写真は往々にして、良く見せようと盛ってあるものだから、肉も少なめだろうと高をくくっていた。

なのに、


メニューよりもボリュームあるやんけ!

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焼鴨麺
普段なら嬉しいところだが、あんまりお腹減ってない状態だったから、焦った。

美味しいことには、間違いなかった。

ローストされた鴨肉は、皮がパリっとしていて、お肉は鶏肉よりも味が濃く、旨みがしっかりしてて、美味しかった。

骨が付いているので、その分の肉量が減るが、それでも十分ボリューミー。

不思議な食感のほぐれない麺も、香港で食べた時の麺みたいで、中華感が満点だった。

Kさんに具を交換してもらったりして、

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海老水餃子と半分こ

なんだかんだで、完食!

お腹はち切れそうだったよ。


ランチの後は、Kさんに今パリにある新しいことを頑張っている感じのギャラリーを何軒か紹介してもらった。

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Galerie Thaddaeus Ropac Marais
パリの他にロンドン、ザルツブルクにもあるギャラリー。

現代アートに力を入れている。

ピカソ美術館から近いドベレム通り(Debelleyme)沿いにある。(住所:7 RUE DEBELLEYME, FR-75003 PARIS)

すごく広いスペースを使って、贅沢に展示されていた。
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天井も高くて、本当に広々とした空間。

大きな作品もここなら、ゆったりと展示ができる。
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2階もあって、展示数も多く、見ごたえがありました。


2つ目も現代アート系。

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Galerie xippas

1つ目のギャラリーから徒歩5分くらいかな?(住所:108 rue Vieille du Temple, 75003 Paris)

さっきの所よりも小さめのスペース。
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また違ったタイプの現代アート。

この日は、写真と絵を合わせた感じの作品が展示されていた。


ギャラリー巡りの後、Kさんと別れ、一人でパリの街歩き。

Kさんが行ってみると良いよ!と教えてくれた「ヴォージュ広場(Place des Vosges)」へ行ってみた。

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ヴォージュ広場 Place des Vosges
「パリを世界で一番美しい街にしたい」

との思いで、アンリ4世が1612年に作ったという、パリで最も古い広場。

16世紀半ばから17世紀にかけてここには王宮があり、周辺には貴族の館が建ち並んでいたそう。

ちょっとその当時を想像したりしながら、歩くのも良い感じ。

今は市民の憩いの場って感じで、多くの人が公園でくつろいでいました。


ヴォージュ広場から歩いて10分くらいの所に「サンポール・サンルイ教会(Paroisse Saint-Paul Saint-Louis)」

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サンポール・サンルイ教会 Paroisse Saint-Paul Saint-Louis
サン、サン、サン、サン、サンポール♪(古い~)

パリ唯一のバロック様式の教会だそうです。

バロックというのは「歪んだ形の真珠」という意味。

16世紀末から17世紀にかけての装飾過多気味なアートのことを、後世の人々は侮蔑を込めてこのように呼んでいたが、20世紀以降、再評価されるようになったそう。

「神を讃えるために、すべては美しくなくてはいけない!」

をモットーに、それまで以上に装飾に凝り、直線より曲線!、地味より派手!、質素より仰々しく!、彫刻や絵画も陰影の対比が激しく表情豊かなものを!ってな具合になった模様。

中も豪華で見事でしたよ!

バロックの絢爛豪華な感じは、日常生活とかけ離れてて、わりと好き。

単純に綺麗だなと思うし、装飾の見事さに惚れ惚れする。


さすがに歩き疲れたので、一度宿に戻って休憩。

途中でKさんに有名店だよ!って勧められて買ったマカロンを食べようと、カバンから出すと、

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Pierre Hermé のマカロン
潰れていた。。

ちょっと悲しかったが、マカロンは潰れていても美味しい。

バラ風味の生地でライチクリームを挟んだものと、コーヒー味?のもの。

マカロン、初めて自分で買って食べたわ。

強度もだけど、お味も繊細なお菓子なのね。


18時に友人たちと待ち合わせし、夕食へ。

「ジュストゥ(Juste)」海鮮ビストロ。

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ジュストゥ / Juste

生牡蠣
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ロブスター
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貝類
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海鮮を食べまくったわ。

日本で見ない貝類とか食べれて、面白かったし、美味しかった♪

「歩く パリ」ってガイド雑誌?に載ってて、行ってみたかったのよ。

滞在しているオペラの辺りからも近かったし。

地下鉄のル・ペルティエ駅(Le Peletier)から徒歩3分くらい。
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住所は、48 rue Laffitte 75009 Paris

最後のパリの夜に、美味しい海鮮は幸せでした。

なんだかんだで、初めてのパリだったけど、いろいろ回れた方ではないかなと思う。

まだまだ、見るところはたくさんありそうだけどね。


パリの感想は、街は臭いが、ご飯が美味しく、人も(思ったより意外と)優しい。

友人の旦那さん、混んだ地下鉄の車内で、カバンに手を入れられて、中をまさぐられたり、ちょっと怖い思いもしたけど、

「カバン開いてて、危ないよ!」

って教えてくれる人もいたり、良い人も悪い人もいるのは、どこも一緒なのね。と改めて思ったパリでした。


次の日からは、ベルギーへ移動。

ベルギー三泊旅が、始まる。