中級 ソロライフ

作ること、食べること、楽しむことを中心に綴る日々の雑記ブログ

初のベルギー、三泊旅の一日目*アントワープの街歩き&ノートルダム大聖堂

台風一過。

子供の頃、「台風一家」かと思っていたのは、きっと私だけじゃないはず。

名古屋は幸い、雨風共にあまり酷くはならなかった。

なので、他の地域の被害がこんなに大きくなっていたことを、朝 テレビをつけて知り、びっくりした。

やはり、台風は恐ろしいな。

一日も早く復旧が進みますように。


旅の四日目からは、パリを離れ、ベルギーを三泊で回わりました。

最初の行先は、首都ブリュッセルの次に大きな街、アントワープ。


パリ北駅からアントワープへ向けて、高速鉄道THALYS(タリス)に朝8時頃、乗車。

約2時間ほどで、アントワープへ着く。

直行便なので、乗り換えもなくて、楽ちんだった。

パスポートの提示もしなくて良かったし、EU間の移動って便利ね。

90日前から予約できるので、日本で予約していくのが吉。

2週間を切ると、割高になるらしいから、早めの予約がお得!


10時過ぎにアントワープ駅へ、到着。

f:id:Tag-arch:20191002105503j:plain
アントワープ駅の金時計

アントワープ駅は「世界でもっとも美しい駅」ランキングの常連だそう。

f:id:Tag-arch:20191012205446j:plain
アントワープ駅
「大聖堂のような駅」と呼ばれている。

確かに中の造りもカッコイイ!
f:id:Tag-arch:20191012205450j:plain
ちなみにキムタクの娘、Koki,さんが出演してたCMのロケで使われた場所らしいっす。


アントワープにこの夏から住み始めたお友達のMさんと駅にて久しぶりの再会。

3ヶ月前まで一緒に働いてたんだけどね。

旦那さんがこちらで働いているので、この夏思い切って引っ越したMさん。

元気そうで、安心した。


ホテルに荷物を預け、街歩き。

途中で見つけた「ルーベンスの家」に入場。

f:id:Tag-arch:20191012205503j:plain
ルーベンスの家
家っていうか、けっこうな豪邸。

17世紀のヨーロッパを代表する画家の一人、ルーベンス(1577-1640)。

f:id:Tag-arch:20191012205458j:plain
ピーター・ポウル・ルーベンス / Peter Paul Rubens
華やかな色彩とダイナミックな構図が特徴的なバロック美術の画家として名声を博した。

画家としても成功していたけど、同時に外交官としても活躍していたとかいう漫画のキャラかよ!ってくらいに、できる男。

モテたんだろうな~。

「フランダースの犬」の主人公ネロが、見たくて、見たくて、仕方がなかった教会の絵も、このルーベンスの描いたもの。


「ルーベンスの家」を出て、もう少し街をぶらり。

f:id:Tag-arch:20191012205513j:plain
マイル通り(Meir)
アントワープの街並みは、古い建物と新しいものが上手に入り混じった感じ。

大都会パリと比べると、静かでのんびりとしていて、落ち着いた雰囲気。

そして、臭くない!


マイル通りは、アントワープのショッピングストリート。

道の両側にいろんなお店が並んでいて、ユニクロもあった。

かつてのナポレオン所有の宮殿!

f:id:Tag-arch:20191012205509j:plain
ナポレオンの宮殿
今は1階にチョコレート屋さんが入っていて、カフェも併設されている。


さらに歩いて、ノートルダム大聖堂の近くまで来たけど、その前にお腹も空いたので、お昼ご飯にすることに。
f:id:Tag-arch:20191012205516j:plain
アントワープの有名カフェ、「ヘット エルフデ ヘボド('t Elfde Gebod)」へ。

f:id:Tag-arch:20191012205524j:plain
ヘット エルフデ ヘボド / 't Elfde Gebod
ノートルダム大聖堂のすぐそばにあります。

店内中に飾られたキリスト教にまつわる像が、所狭しと飾られている。

ランチは、鶏肉シチューをチョイス。

f:id:Tag-arch:20191012205528j:plain
チキンシチュー
パンとさらにフライドポテトが付いてくるので、お腹パンパン。

店員さんがノリの良い兄さんで、日本語での「アリガトウ!」可愛かったな。


腹ごしらえもして、いざ大聖堂へと向かう途中のモニュメント。

f:id:Tag-arch:20191012205521j:plain
ネロとパトラッシュ
安らかな顔なのが、救い。

ちなみに「フランダースの犬」は、舞台がこの地域でも、イギリスで出版された小説で、登場人物たちが意地悪だし、ストーリーも悲しいし、なにより結末があまりにも絶望的なので、地元民には人気がなかったらしい。


その「フランダースの犬」にも出てくるこの教会、「ノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)」

f:id:Tag-arch:20191012205539j:plain
ノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)
改修工事中で一部隠れて見えなかったのは、ちょっと残念だった。

中に入ると、ステンドグラスや装飾も豪華。
f:id:Tag-arch:20191012205543j:plain
バッロクな感じ全開!


こちらが『フランダースの犬』の最終回、ネロとパトラッシュが力尽きる前に見たという絵。

f:id:Tag-arch:20191012205553j:plain
ルーベンス 「キリストの降架」
「ああ、とうとう見たんだ。ああ、マリアさま、僕はもう思い残すことはありません。」と、この絵の前に横たわり、天使に囲まれて昇天していくネロとパトラッシュ。


そのアニメに感動した日本人が来るんでしょうね。

わりとたくさん、よくやって来るんでしょうね。

日本語の説明文もありました。

f:id:Tag-arch:20191012205557j:plain
キリストの降架の説明文
英語、仏語、蘭語、スペイン語、日本語って感じで、訳があった。

当初は、地元の人も困惑しただろうな。

「なんか日本人たくさんやってくるけど、なんで?」

「パトラッシュって誰だよ?」

そんな感じだったろうに、わざわざ日本語の説明文とか用意してくれて、優しいわ。

スイスのハイジの牧場に次ぐ、ハウス食品の罪だわね。


ちなみに、祭壇奥にある『マリア被昇天』は、銀貨いらなかったようで、ネロも毎日眺められた模様。(現在はどの絵も公開されてます。入場料いるけどね。)

f:id:Tag-arch:20191012205548j:plain
ルーベンス 「マリア被昇天」
聖母大聖堂ともいわれるこの大聖堂のメインとなる絵。


ノートルダム大聖堂を出て、マルクト広場へ。

f:id:Tag-arch:20191012205532j:plain
ブラボーの噴水
この大きな手を今まさに、投げようとしているのが、「ブラボー」さん。

なんでも、昔々、「アンティゴーン」とかいう巨人がいて、川を通る通行人に重い税を課し、税を払わない者の手首を切り取って捨てるとか恐ろしいことをしてたそう。

そこにやって来たブラボーさんが、この巨人を征伐して、巨人の首と右手を切り取って川へ投げ捨てた!

そんな伝説から、「手 / ant」(アント)、「投げる / werpen」(ウェルペン)から、「アントワープ / Antwerpen」(アントウェルペン)になったとか。

手の形の焼き菓子があちらこちらで売っている。

お土産にも人気らしいわ。


疲れたので一度、駅前のホテルに戻り、休憩してから、トラム(路面電車)に乗って夕食に。

f:id:Tag-arch:20191012205601j:plain
トラム 路面電車

アントワープ王立美術館の前にある和食レストラン「いずみ IZUMI」

f:id:Tag-arch:20191012205627j:plain
いずみ IZUMI
お友達のMさんの旦那さんは、こちらのお店で働く料理人なの。

お刺身も天ぷらも本格的な和食。

f:id:Tag-arch:20191012205636j:plain
いずみでのお刺身盛り
まさか、ベルギーでお刺身が食べられるとはね。

お寿司も日本人の寿司職人さんが握ってくれる本格派!

和食はホッとするわ。

やっぱり、美味しいし、沁みる。


「いずみ」を出た後は、その近くのカフェバーで地元のビール。
f:id:Tag-arch:20191012205812j:plain
ベルギービール、美味し!

こうして、ベルギーの一日目は、終了。

次の日は、朝からブルージュに!