今まで行った旅の思い出を振り返る - ペルー ご飯編
旅が好きだ。
遠い近いに拘らず、旅をすることが好きだ。
日常からするりと抜け出て、新鮮な気持ちになる。
新しい目で世界を見るような感覚。
今まで旅で行った一番遠い場所は、南米「ペルー」とお隣の「ボリビア」。
地球の裏側。
2012年に行ったから、もう7年も前だけど。
気候も文化も食べる物も、身近にいる動物も何もかもが物珍しくて、面白かった。
違うところが多ければ多いほど、不思議と素直に受け入れられる。
「そっか、そんなふうなんだ!おもろーい!」
カルチャーショックで、固定概念が遮断されるのか、子供のように素直に受け入れられてしまう。
南米の旅はまさに、そんなことの連続だった。
驚いたし、戸惑ったし、ビビったことも色々あるけど、今となっては良い思い出。
入国時にも、出国時にも、もちろん道中にも、トラブルはあった。
でも、その辺はちょっと端折って、良いとこどりのざっくり南米旅の思い出に浸ろうと思う。
ペルー、南米屈指のグルメ大国
行くまで知らなかったけど、ペルーは南米の中でも屈指のグルメの国。
確かに食べる物、ほぼすべてが美味しかった。
本気で、
「もう一度、ご飯を食べるために訪れたい!」
と思うほどに、美味しかった。
期待していなかったから、よけいにびっくり美味しく感じたのかもしれない。
けれど、ある意味、先入観がなかったのだから、より素直な感想だと思う。
太平洋沿いの海岸地帯、首都「リマ」でのペルー料理はシーフード
まず、最初に訪れたのは、ペルーの玄関口、首都「リマ Lima」 。
海沿いの街でのんびりした雰囲気。
そして、普通に都会だった。
旧市街の方に行くと、歴史がありそうな建物が多く、ヨーロピアン調。
海外来たな~って気分がグッと上がる。
しかし、旧市街近郊はちょっと治安が悪そうだった。。
旧市街に近づくにつれ、窓の柵?(窓格子?)がどんどん頑丈な厳ついものになっていくのが、印象的だった。
たぶん普通の住宅なんだろうけど、牢屋かよって窓してた。
ホテルをとったのは「ミラフローレス地区」という旧市街から少し離れた比較的新しく開発された地区。
ミラフローレス地区は、建物もお店もお洒落だし、道や公園も小綺麗。
なにより、雰囲気が明るく、穏やかに散歩してる人も多くて、安心して行動できました。
ショッピングセンターなんかも小洒落てた。
そんな地区だからか、お料理も尚更、洗練されていた気がする。
ホテルの人に教えてもらったお店で最初のご飯、ランチ。
ペルー料理の定番、セビーチェ:Cebiche
魚貝類のレモンソース和え。
けっこう辛口!
生の白身魚を酸味と辛みのきいたソースで和え、カルパッチョみたいにしてある。
タイ料理の春雨サラダ、「ヤムンセン」にすごくよく似た味付けでビックリ!
コリアンダーもきいていて、かなり好きな味付けだった。
ペルーにいる間、よく食べた。
もう一品、アロス・コン・マリコス:Arroz com Mariscos
シーフードピラフみたいな感じ。
トマトベースのスープで、魚介類と野菜をお米と一緒に炊きこんである。
お米にスープのうまみがしっかり浸み込んでいて、美味。
海老、貝、イカのハーモニー、お口の中は、もう大演奏会やで!
夜ご飯もまた、ホテルのスタッフおすすめの別のレストランに。
地元の人に聞くのが一番よね。
タコとマッシュポテトの前菜:Grilled Octopus
滑らかにマッシュされたポテトの上に、バジルとかのハーブで香りづけしたタコのソテーが乗っている。
タコとイモって合うんだなと初めて知った。
というか、イモが美味い。
さすが本場というか、日本と違って種類が豊富で、イモがとにかく美味しかった。
イモを笑うもの、イモに泣く。
泣けばいいと思う。
ペルーのイモの美味さは別格。
ペスカド・ア・ロ・マチョ:Pescado a lo Macho
Macho(たぶんタラ?)というお魚の上に、魚介のソースがかかっていて、ライスと食べる感じ。
白身の魚はグリルされている。
イカ、貝類、海老がふんだんに入ったソースは、とろみがあって濃厚な味わい。
リマは海辺の街だから、シーフード料理が多かった印象。
日本料理にはない使い方で面白く、勉強になったな。
アンデス山脈が横たわる山岳地帯、「クスコ」でのペルー料理は、肉
海辺の街、首都リマから離れ、「クスコ Cuzco」へ。
標高約3399m、山の上である。
空気が薄くて、最初ちょっと辛かった。
クスコは「インカ帝国」の首都だった場所。
街自体が世界遺産に登録されている。
石造りの街って感じ。
明るい色使いが多かったリマよりも、色合いも建物もシックで歴史をより感じる。
マクドナルドですら、石造り調でなんかシック。
リマはヨーロッパ色が強いけど、クスコは民族的な伝統が建物にも、人々の生活にも色濃く残っている印象を受けました。
クスコでの思い出の食事は、タクシーの運転手さんのおすすめレストラン。
一日ガイドしてもらったから、お礼にランチ一緒に行った。
ペルーの伝統料理、チャイロ:Chairo
豆やカボチャ、ジャガイモなどの野菜と臓物などを入れて煮込んだ、スープ(ソパ:Sopa)。
メイン料理とセットで出てきたりする。
ペルーやボリビアのアンデスの高地でよく食べられる定番料理。
アンデスのお袋の味。(たぶん)
少しとろみがあって、けっこうボリューミー。
全部食べると、後のお料理が中途半端に食べられなくなので、女性や食の細い方は注意。
メイン料理、アヒ・デ・ガジーナ:Aji de Gallina
鶏肉のイエローペッパーソース煮。
イエローペッパーは辛くない唐辛子。
マイルドなお味のソース。
見た目 的には、タイのイエローカレー。
でも、カレー感はゼロです。
お味的にはパフリカ風味のシチュー。
シチューをかけてご飯を「うんめぇ〜」と食べられる私としてはありだったけど、無理な人は無理でしょう。
ドリアがいけるなら、たぶんOKと思う。
アルパカのお肉:Plancha
ええ、あのアルパカです。
モフモフで人気のアルパカです。
お味は、そんなに獣臭くない。(ラマの方が臭みがあった。)
日本で食べられるものだと、羊に似た感じ。
羊よりも、やや淡白。
ラム肉と同じで、若いアルパカの方がより臭みは少ないのだと思う。
あとは人それぞれの好み。
ミラネサ・デ・ポヨ:Milanesa de pollo
ミラノ風チキンカツ。
ミラノってカツが有名なのかしら。
ともかく、チキンカツは万国共通で美味しい。
クスコは山だからか、お肉料理が多かった。
肉のボリュームがすごい上に、ライスとポテトもついてくるので、かなりのガッツリ飯。
どれも美味しかったけれど、おそらく標高が高いせいで胃に量が入らない。
「食欲はあるのに、すぐに満腹になってしまう。。」
それがとても残念だった。
食べたいのに、入らない。
美味しいのに、食べられない。
あまりにもすぐにお腹がいっぱいになるので、半分だけ食べて残りを持ち帰ったりもしました。
そういえば、海辺でも山でも変わらず、必ずあったものがある。
ピスコサワー:Pisco Sour
食前酒的に飲んだりもするカクテル。
甘酸っぱくて、美味しい。
「ピスコ」は少なくとも17世紀から生産されている伝統出来なペルー特有のお酒。
葡萄を使った蒸留酒で、ピスコ自体の色は透明。
度数は42度程なので、ウィスキーと同じくらい。
これにライム果汁、ガムシロップ、生卵白を入れて作るのがこの「ピスコサワー」。
炭酸は入ってなく、泡は卵白によるもの。
卵白入れるの日本に帰ってから知ったので、
「生卵が入っていたの!?ガブガブ飲んじゃった。。」
と、ちょっと焦った。
なんともなかったけど。
ペルー料理、本当に美味しい。
スペインとかあの辺の料理は、ペルー料理が元になってるんじゃないかと思う。
食材とかペルー(アンデス)発祥のものが多いし。
機会があったら、ペルー料理を勉強してみたいな。
奥が深そう。